住みよい街ランキング

 東洋経済新報社が全国の都市を対象に毎年公表している「住みよさランキング」というものがあります。「住みよさランキング」とは、公的統計をもとに、それぞれの市が持つ“都市力”を、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つのカテゴリーに分類し、ランク付けしたものです。ランキングの算出には15の統計指標を用いて、指標ごとに平均値を50とする偏差値を算出、それらの平均値から上記5カテゴリーの部門評価および総合評価を算出しています。 今回の対象は、2017年6月19日現在の814都市(全国791市と東京23区)で、全都市を対象としたランキングは24回目となります。今年の「住みよさランキング」総合評価1位は千葉県印西市、2位が富山県砺波市、3位が愛知県長久手市となり、2012年のランキングで1位となった印西市が今回で6年連続の1位となりました。 印西市は千葉県の北西部、東京都心から約40kmの位置にあって、3市にまたがる千葉ニュータウンの面積の過半を占める住宅都市です。人口は2015年国勢調査で約9.2万人。東京と成田国際空港を結ぶ交通軸上にあって、2010年7月の成田スカイアクセス線の開業により、成田空港はもとより、東京都心や羽田空港へのアクセスも良好という好条件に恵まれています。市内には多数の大型商業施設が進出し、また大学や企業の研究開発拠点、金融機関のデータセンター等も集積しています。「利便度」の3位をはじめ、「快適度」12位、「富裕度」58位、「住居水準充実度」199位と5部門中4部門の評価が相対的に高く、今年もトップの座を譲りませんでした。 なお、印西市は東京区部の20%通勤圏であり、補正の対象となる「人口当たり小売業年間商品販売額」の指標において、補正を実施(東京区部の数値を採用)しています。

 さて下松市の2017年のランクは2016年の18位から順位を落として30位でした。評価として安心度と居住水準充足度の評価が高かったものの、利便性で大きく劣って順位を落としたようです。ちなみにトップ50に山口県から入ったのは下松市のみで、中国・四国ブロックでも下松市が1位でした。

 私たちの街が住みよい街としてトップ30にランク・インしているのを名誉として、不動産を業とする者として来年度は一位でもランクを上げて、住みよい街づくりの一助になればと努力していきたいと思います。

2018年04月26日